― ロジックビューティークリニックが「適応を厳しく絞る理由」―
はじめに
近年、「小顔になれる」「フェイスラインがシャープになる」として
バッカルファット除去 が話題になっています。
確かに、適切な症例では効果的な手術です。
しかし一方で、
- 頬がこけた
- 老けて見えるようになった
- 修正が難しい状態になった
といった相談が増えているのも事実です。
ロジックビューティークリニックでは、
バッカルファット除去の適応をかなり厳しく絞っています。
今回はその理由と、
当院が大切にしている 「頬の解剖」と「元に戻す発想」 について解説します。

バッカルファットとは?
バッカルファットとは、
頬の深い位置(筋肉の内側)に存在する脂肪組織です。
特徴として
- 若い頃はボリュームを保つ役割
- 年齢とともに下垂・萎縮する
- 一度取ると元に戻らない
という性質があります。
つまり、
“若返りにも老化にも関わる重要な脂肪”
ということです。
なぜ「取れば小顔」ではないのか
バッカルファットを安易に除去すると、
- 中顔面がこける
- 影が強く出る
- 頬が痩せすぎて疲れて見える
- 数年後に一気に老ける
といった問題が起こりやすくなります。
特に
✔ もともと頬に窪みがある
✔ 痩せ型
✔ 30代後半以降
の方は要注意です。
ロジクリがバッカルファット除去を慎重に行う理由
ロジックビューティークリニックでは、
「バッカルファット=切除するもの」 とは考えていません。
大切なのは
どこに、どれだけ、どの方向に存在しているか
を見極めることです。
◎ロジクリの考え方①
フェイスリフト時に“自然に出てくる分”のみ切除
フェイスリフトを行う際、
解剖学的に自然な層で剥離すると、
過剰に下垂したバッカルファットの一部が自然に見えてくる ことがあります。
この場合のみ、
✔ フェイスラインの邪魔になる分
✔ 下垂に寄与している分
を 必要最小限で切除 します。
無理に探しに行って取ることはありません。
◎ロジクリの考え方②
頬の窪みがある方は「取らない・再配置する」
頬がすでにこけている方に
バッカルファットを取るのは、
老化を加速させる行為 になりかねません。
そのため当院では、
- 取らない
- むしろ 再配置(元の位置に戻す)
- リフトで支持を回復する
という選択をします。
これは
「減らす」より「正しい位置に戻す」
という、形成外科的な発想です。
ロジクリの考え方③
口腔内アプローチを“目的なく行わない”
バッカルファット除去は口腔内アプローチが主流ですが、
当院では
- 単独での口腔内除去は慎重
- 顔全体のバランスを評価
- 中顔面・フェイスライン・皮膚のたるみを総合判断
したうえで適応を決めます。
「頬が丸い=バッカルファットが原因」
とは限らないからです。
バッカルファットは“元に戻せない手術”
最も重要なのはここです。
バッカルファットは一度切除すると戻せません。
だからこそ、
- 若いうちに勢いで取らない
- 将来の老化を想定する
- 修正が難しいことを理解する
これらが非常に重要です。
ロジックビューティークリニックが目指すもの
当院が大切にしているのは、
- 一時的な小顔
- 流行に乗った施術
ではなく、
「年齢を重ねても破綻しない顔の構造」
です。
そのため、
✔ 取るべき脂肪
✔ 残すべき脂肪
✔ 元の位置に戻すべき脂肪
を、解剖学的に判断します。
まとめ
- バッカルファットは誰でも取る施術ではない
- 安易な除去は頬コケ・老化を招く
- フェイスリフト時の最小限切除が適応となることが多い
- 窪みがある方は再配置・温存が重要
- 「減らす」より「元に戻す」発想が大切
バッカルファット除去をご検討の方は、
本当に必要かどうか を一度立ち止まって考えてみてください。
ロジックビューティークリニックでは、経験豊富な医師が解剖学的な視点を重視し、お一人おひとりの状態に合わせた治療をご提案しています。
流行やイメージだけで判断するのではなく、本当に必要な治療かどうかを丁寧に見極めます。
お悩みの方は、ぜひ一度カウンセリングにお越しください。







