鼻整形と聞くと「高さを出す」「小鼻を縮める」といったイメージを持つ方が多いと思います。
しかし実際には、鼻の穴の形や縁(ふち)のラインも、横顔や正面の印象を大きく左右します。
その中でも鼻孔縁(びこうえん)手術は、まだあまり知られていませんが、美しい鼻を作るうえで欠かせない高度な施術です。
今回は、鼻孔縁挙上と鼻孔縁下降についてわかりやすく解説します。

鼻孔縁挙上とは?
鼻孔縁挙上は、鼻の穴の縁が下がりすぎている場合に行う手術です。
下がった縁を一部切除し、上方向へ整えることで、横顔や正面の印象を改善します。
鼻翼部分を切開しないといけないので、傷が外側にできてしまいます。鼻の穴の中を切開する方法もありますが、あまり大きな変化を出すことはできません。
向いている人
- 鼻の穴が大きく見える
- 下方向に広がっていて、バランスが悪く見える
- 笑ったときに鼻の穴が強調される
メリット
- 鼻の穴の見え方が自然になる
- 横顔がすっきりして洗練された印象に
デメリット
- 傷跡が目立つ可能性がある
- 一度切開してしまうと修正は困難
鼻孔縁下降とは?
鼻孔縁下降は、鼻の穴の縁が上がりすぎている場合に行う手術です。
軟骨や皮膚を移植して縁を下げることで、正面から見える鼻の穴の印象を改善します。
実はかなり難易度の高い手術と言われれいます。方法も様々で医師によっても考え方が異なる手術です。安易に受けて後悔している方も多い手術なので、しっかりカウンセリングでメリットとデメリットを話し合う必要があります。
方法も鼻の穴の中から行う方法やOPEN法で鼻の開けて行う方法があります。
向いている人
- 鼻の穴が正面から見えやすい
- 鼻先が上がっていて、つり上がった印象に見える
- 優しい印象に整えたい
メリット
- 鼻の穴が目立ちにくくなる
- 自然で落ち着いた印象に
デメリット
- 軟骨や皮膚の移植が必要な場合があり、やや難易度が高い
- 思った変化にならずに、満足度が下がってしまう可能性がある
他の鼻整形との併用
鼻孔縁の形は、単独で改善するよりも他の鼻整形と併用することで、より自然で美しい仕上がりになります。
- 鼻中隔延長:鼻先の高さや向きを調整
- 鼻尖形成:鼻先の形を細く整える
- 小鼻縮小:横幅とのバランスをとる
こうした組み合わせにより、顔全体の調和を考えた施術が可能です。しかし、鼻の状態によっては一緒に手術をすることで状態が悪化することもあります。理想や変化量、その方の皮膚、軟骨、骨などを総合して手術を選択する必要があります。
まとめ
鼻孔縁挙上・鼻孔縁下降は、鼻整形の中でも高度で繊細な手術ですが、鼻の穴の見え方ひとつで印象は大きく変わるため、効果は非常に大きい施術です。
「鼻の穴が気になる」「横顔がすっきりしない」と感じている方には、新しい選択肢となるかもしれません。
当院では全体のバランスを考えたカウンセリングを行い、患者さま一人ひとりに合った方法をご提案しています。