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鼻整形と薬剤耐性菌(MRSA)対策について

2025.11.02

はじめに

鼻整形は顔全体の印象を大きく変える繊細な手術です。
仕上がりの美しさだけでなく、**「安全性」**も非常に重要なポイント。

特に、感染症のリスクをどれだけ抑えられるかは、手術後の回復や仕上がりを左右する大切な要素です。

今回は、鼻整形で注意が必要な**薬剤耐性菌(MRSA)**について、そして当院で行っている感染対策についてお話しします。

MRSAとは?

MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)とは、
通常の抗生剤が効きにくくなった黄色ブドウ球菌の一種です。

健康な人の鼻や皮膚にも存在することがあり、必ずしも「病気」というわけではありません。

しかし、手術後の傷口にこの菌が入り込むと、腫れや赤み、膿などの感染症を起こす可能性があります。


鼻整形でMRSAが問題となる理由

鼻の中は常に外界と繋がっており、また常に湿っており、細菌が繁殖しやすい環境にあります。

鼻整形では、皮膚や軟骨の下まで操作を行うため、もし耐性菌が入り込むと、感染が重症化するリスクが高くなります。

特に、シリコンプロテーゼや軟骨移植を行う手術では、異物の周囲で菌が定着しやすく、再手術(除去)を要するケースもあります。


当院での感染対策

ロジックビューティークリニックでは、感染を未然に防ぐため、以下のような取り組みを徹底しています。

  • 🔹 術前の鼻腔内細菌検査(MRSA/MSSA確認)
  • 🔹 陽性時の事前治療(バクトロバン軟膏・適切な抗菌薬内服)
  • 🔹 手術時の無菌操作・抗生剤点滴の実施
  • 🔹 術後の抗菌薬管理・清潔ケア指導

これらの対策により、感染リスクを極力減らし、安全に手術を受けていただける体制を整えています。


患者さまに知っておいてほしいこと

MRSAは「特別な菌」ではなく、誰の体にも潜んでいる可能性のある一般的な菌です。

大切なのは、「正しく検査して、正しく対処すること」。事前準備とアフターケアをしっかり行うことで、安全で安心な鼻整形が実現できます。

また、患者さま本人にも協力していただく必要があります。以下の行動を守るようにしてください。

  • 🔹禁酒、禁煙
  • 🔹ペットと距離を置く、顔を舐められないようにする、ペットを触ったあとはしっかり手洗いをする
  • 🔹手術に伴うクスリや処置のルールを守る
  • 🔹異変を感じた時は、クリニックに連絡をする

医師からのメッセージ

鼻整形において「美しさ」を追求することはもちろん大切ですが、それを支えるのは「安全性」と「信頼できる管理体制」です。

ロジックビューティークリニックでは、術前の細菌検査から術後のフォローまで、すべての工程で感染ゼロを目指す取り組みを行っています。

安心して手術を受けていただくために、患者さま一人ひとりの状態を丁寧に確認し、最善の方法をご提案いたします。


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